イスラエル yisra'el (ヘブライ語)、イズリエル Israel (英語)
…「神と競う者」。
cf. isra は「競う」、 -el は「神」の意味。『旧約聖書』(「創世記」32・29)中の、ヤコ
ブ Jacobus (ヘブライ語名 Yaakov )が一晩中不思議な人物と闘い、神と思われるそ
の人物から「お前は人(兄のこと?)とも神とも闘って勝ったのだから、これからは
ヤコブでなくイスラエルと呼ばれる」と告げられて授かり、イスラエル民族の祖とな
った名前。
なおヤコブは、「ヤハウェは護りたまう」または「かかとをつかんだ者」の意味で、
前者は素直な解釈で、後者は Ya’aqobh (アケブ ’aqobh は「踵」)と綴り、『旧約
聖書』「創世記」第25章にある「双子の弟が兄(エサウ)の踵(かかと)をつかんで
生まれてきたので、このように名付けた」との記述にもとづく見方。また、後者には
「兄を出し抜いて、弟がその長子相続権を横取りした」というニュアンスもある。ち
なみに、ヤコブの変形にアキバ Akiba やユウキ Yuki という名前もある。